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だいさんだん~太平洋奇跡の作戦 キスカ [cinema]


勝手に乗っかり企画、だいさんだーんっ! (どんどんどんぱふぱふーっ)

を観て感想を書いてみよーうっっっ!!! (≧▽≦)/

と、いうわけで「三船敏郎祭り」絶賛開催中!kinoさんレビューされていた
この映画を借りてきてみました☆
前にも「血と砂」、「日本のいちばん長い日」を観て同じような事をやってみたのですが、それがワタシ内的に非常にツボったというか、面白かったのでこの作品でも実施です☆
ちなみにkinoさんには承諾を頂いておりません(をい)
だから“勝手に乗っかり企画”なのですが。。。

さてまずはこの映画、太平洋戦争の戦場を舞台にしたものにしてはめずらしく
Happy Endで終わります。
ワタシの知る限りではこういうの、初めてです。

基本的に日本の作る戦争モノって「散るや美しく」もしくは「この悲劇を二度と繰り返すな」のどちらかで「勝った勝った!」ってのは無いんですよね。
日本の勝ち戦のひとつである『真珠湾攻撃』にいたっては、アメさんがあんなグダグダ映画
を作っちゃいましたし(※アメリカ国内でもこき下ろされていたのには笑いましたが)

ウカツにそういうのを作ると、昔は“対アメさん的に”ダメだったんでしょうし、今作ると
“お隣の国辺りから難癖クレームをつけられてしまうから”なのでしょうか?
そういう観点からすると、このエピソードはその隙間を上手くすり抜けるもので、そこからして
ある意味、奇跡ですね ( ̄▽ ̄;
なにせ、敵国の兵士は一人として出てこないし、劇中でもありましたがそもそもが
「戦果ゼロ」
の戦闘を目的としたものではなく、撤退作戦なのですから。
敵のアメさん、一人も殺してないですよ~ってなものです b( ゜ー^)⌒☆
それに人道的な見地から見ても、難癖をつける隙などありません。

この映画は戦局が悪化し始めたミッドウエー海戦以降のアリューシャン列島から
始まります。
ガダルカナル島、アッツ島と戦線を維持できなくなってきた日本軍では、太平洋戦争の
悲劇のひとつである“玉砕”が起こり始めます。

そんな中、アッツ島の隣に位置する「キスカ島」においても補給が断たれ、玉砕の危機が
迫ってきます。
大本営はアッツ島守備隊の全滅を受け、キスカ島の全面撤退を決意します。
北方担当司令長官の川島中将は、その任務に同期である大村少将を指名します。
周りをアメリカ軍に包囲され、孤立無援のキスカ島から5000人の兵士を
無事に撤収させる事が出来るのか?というストーリーです。

序盤は三船敏郎演じる大村少将と山中聡演じる川島中将のコンビによる必要な機材
集めから始まります。
航空援護も無い状態で敵包囲網を突破し、5000人にも及ぶ兵士を撤収するには
足の速い駆逐艦が必要です。
大村の無理な注文に、自ら座上する艦隊指揮艦を供出してまで川島はそれに答えます。
この二人の間にある信頼感は、ただ同期であるというだけではなく、お互いのできうる
ことをきちんとわきまえた上で成り立っているものです。
川島は条件さえ整えば大村はやってくれると信じ、大村は川島ならこんな無理な注文にも
答えてくれると信じているのがすごく伝わってきます。

『アイツ(大村)は腰が重いが、ここぞと立ち上がったときは必ず勝つ。昔っからそういう男だ』

ここで見られる軍人は
成功率が50%であるならば、残りの50%は軍人魂でなんとかする
という人たちばかりです。でも大村は違います。
分の悪いかけには出ませんし、目先の有利な状況に簡単に乗っかったりはしません。

この任に着く大村率いる「第一水雷戦隊」は一度はキスカ島への突入を断念します。
それは彼らがこの作戦を成功させるのに唯一味方になってくれる島を覆う霧が
突入直前に晴れてしまうからなのですが、大村はここまできたからなどと安易に突入を
指示しません。

『帰れば、また来る事が出来る』

と言って引き返してしまうのです。
手ぶらで戻った事によって上層部から非難の声が上がる中、それを盾となってかばって
くれたのも川島でした。
そして部下からも苛立ちの声が上がる中、大村はじっと機会を待つのです。

また同時にキスカ島の守備隊も待つことを強いられます。
一日24時間の内に2時間だけある本土へ帰還できるかもしれないという希望。
それが何度打ち砕かれても、彼らは爆撃の雨の中、じっと辛抱するのです。
その我慢が最後には実って、この不可能とも思える条件の中、キスカ島の5000人の
兵士達の撤収作戦は成功を収めます。

この我慢の指揮官を三船敏郎はさすがの存在感で演じきります。
川島との会話は豪放磊落な人物を示しますし、部下にかける言葉には相手に大きな安心感を
与えるものになっています。
また部下の突き上げにも動じずに、自分の信じる手法を通させる姿には、失敗したときには
すべてを自分で引き受ける“覚悟”というものが見え隠れします。
この覚悟を体現できるからこそ、三船の芝居にはカリスマ性を感じるんでしょうね。
だから信じられる上官であり、あてに出来る人間とされる“大村”というキャラクターが
血の通ったものになるのです。

他に印象に残ったのは軍医長を演じた“平田昭彦”です。
彼も医者らしく、理知的に行動する人物です。
そんな彼は絶対秘密とされるこの救出作戦について最初に気付くのですが、キスカ島の
司令官である秋谷はまだ確信の無い撤収作戦を口外して、安易に兵士達を喜ばせて
いけないと口止めをします。
そんな中で一人の負傷兵が手榴弾で自決してしまうのですが、それでもかたくなにその
命令を守る軍医長を好演しています。
もうすぐ助かるのだから自決してはいけないと負傷兵達から手榴弾を回収する彼。
そして一人の負傷兵が言います。

『もし敵が上陸してきたときには、軍医長の手で我々を撃ち殺してください』

彼はその言葉に頷きます。
どれだけその兵士を安心させてやりたいか、それでも彼は命令に従うのです。

他にも大村の命を受け、キスカ島に単身乗り込んで連絡役を務める国友通信参謀や、
その彼をキスカ島に一命をかけて送り届ける潜水艦長など、印象に残るキャラクターが
たくさんです。

また驚かされたのがキスカ島の砲台が敵の爆弾で木っ端微塵に吹き飛ぶシーン。
最初はUPで高射砲を撃っている場面なのですが、そのままカメラが引いていくと
爆弾が着弾し、どかんと吹き飛びます。
これはトリック撮影をされているのですが、ちょっと仕掛けが思い浮かびませんでした。

さすがにミニチュアを使った艦隊のシーンなどは、今から見れば子供だましでしょうけど
この撮影の経験は「ゴジラ」等で培った、当時最先端の技術だったものです。
ハリウッドのデジタルCGがここまで一般化するまでは、日本がこの手の映像を
撮る事の先進国だったのですね。

この映画は基本的にいわゆるドンパチはありません。
出てくる艦艇に『大和』みたいに派手な戦艦もありませんし。
それだけに人間ドラマの重厚さがしっかりとあって、ちょっと玄人好みの作品なのかも
知れません。
ワタシとしても、太平洋戦争に関して中学高校に日本史の授業を受けただけの人よりも
多少は詳しいと自負していましたが、この映画をちゃんと観るまでこのエピソードは
知りませんでした。
タイトルを見た時だって、この“作戦”が示すものが、“撤退作戦”のこととは想像も
していませんでしたし ( ̄▽ ̄;

ですから今ではなかなか手を出される機会を得ない作品なのかもしれませんが、
ワタシ、とっても楽しめましたし、またひとつ、かしこさが上がりましたっ!
(※ドラ○エのレベルアップ音)

さてせっかくなのでワタシのお気に入りマイナー戦争映画を一本、ご紹介しておきます。

眼下の敵

眼下の敵

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/08/18
  • メディア: DVD

これは太平洋戦争を舞台にしたアメリカ駆逐艦とドイツ軍Uボートの戦闘を
描いた作品で、双方の艦長がお互いの心理を読みあうコンゲームが繰り広げられます。
ちょっとラストはきれいにまとまりすぎな気がしますが、双方の艦長がとても
魅力的で、最後まで手に汗握る名作です。
“かわぐちかいじ”さんの名作まんが『沈黙の艦隊』の潜水艦バトルを楽しめた
方なら外さない作品だと思いますヨ? b( ゜ー^)⌒☆

というわけで、ますます未見のままの三船さん出演、黒澤作品のリバイバルを
熱望する753さんなのでした (o>ロ<)o
なんだか「隠し砦の三悪人」までリメイクするとかいう話ですから、この機会に
オリジナル版も公開すれば良いのになぁ。。。(-""-;)

 


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コメント 4

多夢

スキカ・・・好きです(*o☆)\バキッ
レンタルでチエックします。
by 多夢 (2007-11-03 13:24) 

kino

こんばんは、kinoです(・∀・)
久々の「乗っかって下さり企画」ですね。もう大歓迎でございますよ。
面白い作品はもっと多くの人に観てもらわないともったいないです。

753さんのおっしゃる通り、大村がこの作戦を成功させる事ができたのは、「軍人魂」だの「勢い」だのと言った不確実なものに頼らず、客観的に成功率の高い条件が整うのを待ったと言うのが大きいですよね。
私なんか映画観てて、周囲の部下達同様「え〜もうちょっとなのになんで突っ込まないの〜?」と地団駄踏んでたんですけど(笑)
そんな部下達と大村の、作戦に対する取り組み方と言うか、軍人としての考え方みたいなものの違いが分かりやすく描かれてましたね。
大村のような人は、きっと別の場面では無能とか臆病者呼ばわりされてしまうんでしょうが、今回の作戦では彼の性格や考え方が功を奏したわけで、彼を任命した川島長官の慧眼は凄いものですよね。

「この作戦を指揮するには、下手に功名心の強い者ではダメなんだ」(←うろ覚えです)

と言うセリフ。今更ながらに感心しました。ただ友人だからと安易に任命したのではないんですよね(当たり前か)。
まあホントにそんな理由で任命してて作戦が成功したなら、まさに奇跡ですが(笑)

「眼下の敵」は全く知らなかったんですが、753さんのオススメなら是非観てみたいものです。「一人三船敏郎祭り」が終わったら…。
っていつ終わるんだよ…。
by kino (2007-11-03 22:19) 

和-nagomi

>ダックスさん、こんばんは (´▽`)ノシ
753さんはこの記事を書くにあたって
「キスか? (^ε^)」
という奇跡的な冗句を考え付いたのですが、まだこれを受け入れられるほど
世の中はワタシに追いついていないと判断して、寸でのところで公開するのを
踏みとどまりました(※このコメ、ツッコミどころ、満載です)


>kinoさん、こんばんは (´▽`)ノシ
またもや勝手に相乗り感想文してしまってどうもスイマセン(三平)
でもこれで世の中のよいこ達に

「“三船敏郎”というステキなおじさま」

の魅力が少しでも伝われば、がんばった甲斐があるというものです☆

ワタシもこの作品を観ながら、

「“臆病”と“慎重”の差ってどこにあるんだろう。やっぱり結果から言うしか
 できないのかな?」

と思ったのですが、キスカ島に進軍途中にはぐれた味方の僚艦のために
主砲を発射するという判断などについては、むしろ大胆さを感じます。
結局まだワタシにはその差をはっきりいうことはできないのですが、三船さんの
背中が何か語ってくれているような気がします f^_^;)

「眼下の敵」は、どマイナーなので、もしかしたらレンタル屋さんには
無いかもしれません。ワタシは
「パパンDVDコレクション」
からひっぱり出してきて観たものですから。
もし観たときにはどっちの艦長が好みだったか教えてくださいね。
ワタシ、それが気になります b( ゜ー^)⌒☆
by 和-nagomi (2007-11-04 00:11) 

バーボン52

 和さん、初めてお邪魔します。
 「キスカ」内容も面白いですけど、「キスカマーチ」好きなんですよ、これ観ると暫くこのメロディが頭の中をグ~ルグルですね。
 「眼下の敵」。これ今じゃどマイナーなんですか、我々の世代だとかなりメジャーなんですけど。
by バーボン52 (2008-03-23 14:20) 

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